2013年3月17日日曜日
>°) シャッドのシャンシャン釣り
冬の定番ルアーに、シャッドプラグがあります。
主に使われるのはサスペンドタイプやフローティングタイプ。
これらの基本的な使い方は、キレのあるジャークやトゥイッチアクションをつけ、間にロングポーズをいれる。
または、とても小さなトゥイッチを小刻みに繰り返しロングポーズをいれる。小魚が痙攣しているようなアクションをさせる訳ですね。
いずれも肝は、ロングポーズ(ステイ)です。
フィールドのタイプとルアーの潜行能力にもよりますが、これは冬でもフィーディングを意識した体力のあるバスを攻略する方法です。
また、深場に落ちたフィーディング意識のないバスにも、シャッドのキャロライナリグでそのバスのレンジにルアーを送り込み同様のアクションでリアクションバイトを誘うこともできます。
ここでご紹介するシャッドのシャンシャン釣りは、前者のフィーディングを意識したバスを対象にした釣りです。
フィーディングを意識した体力のあるバスとて、冬の低水温時は動くスピードのみならず、すべての感覚(機能)が鈍っています。
側線での感知能力、聴覚、嗅覚、視覚、触覚…。さらに、僕の感覚では彼らは判断力や危険察知力も鈍っています。(視覚の鈍りは正確には、側線や聴覚など他の器官で感知したモノを目で捕捉する行動に移すまでの反応が鈍るということです。視力低下のことではありません。)
また、“体力をできるだけ消耗したくない冬のバス”は、吸い込む力もできるだけ小さく抑えたい、そして食べたモノを体内で消化するカロリー消費もできるだけ抑えたいため、早く動くモノや大きなモノより、ゆっくりもしくは停止したモノ、そして比較的小さなモノを優先に口にしようとします。
このことから、冬のシャッドの基本的な使い方は非常に理にかなっています。
小さいシャッドの“アクション”で、五感の鈍った動きの極めて遅いバスにルアーの存在を気付かせ、“ロングポーズ”で待ってあげるということです。
しかし、それはやはり“小さな”シャッドです。シルエットも小さく、水を押す力も強くありません。キレのあるアクションでも、五感の鈍ったバスに気づいてもらうのは容易ではありません。
そこで、シャンシャン釣りです。
フィーディングに上がってくるシャローでの釣り方です。
ラトル入りのシャッドをキャスト後し、そのエリアに合った任意の深さまでルアーを潜らせ、ロッドの位置を高く構え、ラインを弾くようにトゥイッチを繰り返します。
※アクション開始時、水面と足場が近い場合は、両手をバンザイするくらい高いロッドポジションから始めます。
この時、“糸鳴り”は極力抑えるようにします。
ルアーはバスの目線、もしくは目線より上のレンジを引いてくるようにします。シャッドを水中でドッグウォークさせるイメージです。この時のルアーの移動距離は極めて短いです。
ただ、ルアーが近づいてくるとだんだんレンジが上がり水面を割ってしましますので、徐々にロッド位置を低くしてルアーの位置をコントロールし、絶対に水面を割らないようにします。
無風の時など静かな状況では、ルアーが自分に近くに寄ってくると、「シャン、シャン、シャン」や「ジャラッ、ジャラッ、ジャラッ」と常時ラトル音を出しながら首を振っているのが確認できると思います。
小さいシャッドながら、アクションに加え、音でもその存在をアピールし気付かせ、動きの遅い冬バスでも十分追いつくことのできるスピードで口を使わせる釣りです。
僕がもっとも多投するシャッドは、ラッキークラフトの「ベビーシャッド60SP」と「ベビーシャッド50SP」。
ベビーシャッドのラトルはグラスビーズで、このアクションでのラトル音は「シャン、シャン、シャン」と比較的高い音を発します。これがシャンシャン釣りと呼んでいる理由です。
ベビーシャッドのラトル音は周波数が高いので、人間に聞こえる音量ほどバスには聞こえていません。しかし、所有のシャッドの中では群を抜いて実績の高いルアーです。バスには効く音質、音量なのかも知れません。
次回は一般の釣り方にも共通する、シャンシャン釣りでの注意するポイントについてお話します。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿